キー電池切れでも、エンジン始動出来ますよ

最近の車の多くに、「キーレスエントリー」や「スマートキー」などの機能が標準搭載され、ドアロックの施錠解錠、エンジンスタートがプッシュ式で簡単、便利を実感されているオーナー様、多いですよね。

ただ、同時に「キー電池切れ」によるトラブルが身近に感じられるのも実情です。

ー主な事案ー

・ドアロックの開錠・施錠が出来ない
・エンジン始動が出来ない

実際にトラブルが発生しご迷惑・ご不便をおかけしたケースあるかもしれません。

そこで今回の「How to」は、キー電池が無く(電池切れ)てもエンジンを始動したり、ドアロックを開錠する方法を紹介します。

今回は電池切れを想定して、わざとキー電池を外した状態で行ってみますね。

注意:作業上カバーを外す際、部品の一部がわずかに変形したり、カバーを外した勢いで落下し傷が入ってしまうリスクがありますので、予めご了承ください。あくまで、エマージェンシーを想定とした紹介を目的とさせていだきます。事前に試す場合は「ドアパネル一部」や「キャップ」に養生テープなどで保護をした上で行ってください。


1、まず運転席ドアグリップを下から覗いてみましょう
すると、ちょうど指で指した穴が開いているのが確認できますね。

2、キャップを外します(この作業を慎重に)

・普段はリモコンキーに格納されている機械式のカギを出しましょう。そしてそのカギを穴に下から軽く差し込みます。

・機械式キーは金属製です。差し込む際、ドアパネルに当たりますと塗装に傷が入る恐れがありますので、機械式キーはドアパネルから浮かせた状態で穴に軽く差し込みます。

※冒頭でもお断りしましたが、作業上ドアパネルやドアグリップ、キャップ等、キズや変形のリスクがありますので、ご了承ください。

・キャップは2か所のツメでハマっているだけなので、とても構造はシンプルです。
片方の手でキャップを支え、もう片方の手で機械式キーを穴へ軽く差し込みます。

・差し込んだら、カギを軽く左右にねじると、キャップの底部がわずかに浮きます。

・その浮いた隙間にキャップを支えている側の手の指で剥がすように底部から浮かし上げます。

注意)力を入れすぎると、勢いでキャップが飛んでいき、塗装面に傷が入りますので、加減が難しいですが、じっくり、ゆっくり行っていただいた方が外しやすいです。

※構造は簡単なんですが、キズのリスクがあるので説明になると、表現が難しいですね。


3、ドアロックを開錠・施錠する
ドアロックを開錠する場合は時計回りに。施錠するときは反時計回りに回して下さい。

さあ、これで車内へ乗り込む事が出来ます。リモコンキーはドアのキーシリンダーから引き抜いて車へは乗り込んで下さね。


4、エンジンをかける前に
いよいよ、エンジン始動をさせますよ。

唯一、キー電池が無くても電気的キー情報を認識する部分が車両にはあるのです。


それが、ワイパーレバーのやや下の部分。写真だとパネルに印が有るのでそのマーク付近にリモコンキーをパネルに押し当てます。

キーシステム搭載車両のほとんどは、先程の写真のように、ワイパーレバー下のパネルに当てていただきますが、2021年デビューしたゴルフ8世代目は、フロントカップホルダー(↑の写真)に認識装置が有るので、リモコンキーはカップホルダーの底に置きます。



5、いよいよエンジン始動です
ここまできたら、あとは簡単。
先程のキー電池をパネルに当てながら、いつも通りフットブレーキを踏んでいただいて、同時にスタートストップボタンを押します。

この時、ちょっとだけ注意が有りまして、
・念のためフットブレーキは普段より強めに踏み込んでください。
・スタートストップボタンは長めに押してください(5秒くらい)

外したドアグリップのキーシリンダーキャップは、リモコンキー電池交換を終えるまでは、そのまま取り付けずに保管された方が良いと思います。

もしくは、店舗にお越しいただきスタッフに任せていただく方法が確実です。


さあ、今回は「リモコンキー電池」が無くなっても、車内へ乗り込む方法とエンジン始動方法を取り上げました。

何度か注意で取り上げましたが作業上、塗装のキズやキャップの変形などリスクが生じやすいので、その場で自己解決できる方法、エマージェンシーとして知っておいていただくだけでも良いかと思います。

まずは、早目のキー電池交換を行っていただき、少しでもトラブルの少ない状態を作っておきましょう。